バカ踊り発掘

  • 昨日の曲とちょうど対になることだし、本日はHello Goodbyeを貼ることにした。それでPV映像を探しにいってみたら、あらなんか見たことないパターンのがあるー。
  • もともとこの曲については(私の知る限り)3パターンのPVがあって、それぞれ私は心の中で「本番バージョン」「リハーサルバージョン」「リハーサルとすら呼べないバカバージョン」と呼んできたんですけれども。どうやら新しいパターンは基本本番バージョンで、エンディングだけバカの踊りを挟んであるらしい。メンバーのちゃんとした姿もリラックスした姿も一度に拝めてお得♪という狙いの新作なのかもしれないが、私くらい(の暇人)になりますとそういうのは無駄な親切と思うわけですよ! だって違うバージョンを挟んだぶんだけ元の映像が消されるわけじゃん! 3パターンあるなら3回同じ曲聴いてでも違う姿を見たいのがファンってものじゃん! 現に新バージョンだと最後のジョンとポールの「お互い反対向いてるのに同じタイミングで足ケンケン」シーンが切られて(あーはいはいわかりました)
  • ことほどさようにヲタというのはうっとうしいものでございます。そんなわけで、画質のきれいな新バージョンをわざわざよけて元のやつを探してきた。前に書いたとおり私はバカバージョンが一番好きなのだが、正統派が存在してこそバカの味わいも深まるかと2つ並べることに。3つ並べなかったのはなけなしの一般人感覚というものです。
続きを読む

初心者コース完結編

  • つうか読み返してみたら、パリライブを貼ったときに「知らない人への紹介も兼ねて」とか堂々と書いてんじゃん自分。まあ、それはそれで間違った入り口ではないと思うんですけど。ただちょっとこのバンドはベーシストのネジが外れてるんだなーと思われるだけで。
  • さて二つ前の記事で若さはじける入門映像はご覧いただけたので、こんどはアダルトなやつを持ってきてもいいかしらと考えた。これだけ振れ幅広いと、どっちかは気に入ってもらえそうな気もするし(そして私の中では双方ベスト5くらいには食い込んでいる)
  • あのライブから4年足らずで、ここまで来てしまったんですこの人たち。わけがわからない珠玉の名曲。
続きを読む

忙しい人のための5分でわかるザ・ビートルズ年譜(覚えやすい通称付き)

  • 引き続き初心者向けに、目まぐるしく変遷したバンドの全体像をまとめてみたい。カタカナの名前は覚えづらいと思うので、目印つきの親切設計。

有史以前
イギリスの港町郊外で生まれ育ったジョン(近眼)ポール(タレ目)ジョージ(かもめ眉)がやっていたのは、港町によくある革ジャンロックンロールバンド。地元でそこそこ人気はあったが、将来はよく見えなかった。

1962年
前年暮れ、人生に挫折しかけた家具屋のぼっちゃんエプスタインが押しかけマネージャーに納まる。やり手とはいえない彼だが猛烈な熱意でレコード会社へ売り込み開始。同時に猛烈な熱意で革ジャンからスーツへバンドのイメチェン断行(個人的趣味)。売り込みは軒並み失敗し、ようやく最後にお笑いレーベルに拾われる。このとき近眼22歳、タレ目20歳、かもめ眉19歳。そしてよそのバンドからリンゴ(鼻)22歳をスカウト。

1963年
お笑いレーベル社長マーティン(イケメン中年)がせっかく売れ筋ポップソングを用意してやったのに、新人どもはしょうもない自作曲を出したいとぬかす。やけくそで斬新なアレンジをしてみた。ら、売れた。なんだか次々売れた。あっというまに英国一の売れっ子になってしまった。近眼とタレ目のコンビはいつのまにか名曲を書くようになっていた。

1964年
試しにアメリカで売り出してみた。ら、これまた売れた。オーストラリアでも売れた。ヨーロッパ中で売れた。売れすぎて疲れてきた。曲も聴かずにギャーギャー言ってる客ばっかりだし。

1965年
疲れてきたので薬に走ったりしつつもツアーとレコーディングの日々は続く。

1966年
日本にも来た。フィリピンにも行った。自分らの音が聞こえないライブにとうとう嫌気がさしてツアーやめる宣言。レコーディングに没頭し始める。

1967年
当時の技術水準からはすさまじくかっとんだアルバムをリリース。服装もスーツからサイケな花柄極彩色へシフト。ロックが子供の音楽から若者の文化へと定義を変えちゃったりした年。そんななか、目的を見失ってしまったのかもしれないぼっちゃんマネージャーがオーバードーズで世を去る。

1968年
反発は山ほどしても、やっぱりマネージャーを全員どこかで頼りにしてたのか。近眼は落ち込み日本人女性との恋に逃避し、タレ目は必要以上にみんなの尻を叩いて空回りし、かもめ眉は自我に目覚めてアルバム上の領土拡大を狙い、あんまり雰囲気が悪くなったもんで鼻が一時脱退(数日で戻ったが)。サイケ時代はもはや終わりを告げ、なんかみんな老けた。

1969年
初心に戻ってライブをやろうと計画したけれど、リハーサルのスタジオが寒すぎてますます関係悪化。慣れない経営問題も絡んで泥沼に。それでも最後の力を振り絞り、美しいラストアルバムを制作。

1970年
バンド解散。

  • 改めて見てみると、時間がものすごく凝縮されている部分と比較的ふつうに過ぎていく部分があるなあ。そしてこのなかで12枚のアルバムと22枚のシングルが作られたんです。どうしてどうして、働き者だよ。

少し趣向を変えて

  • ここまでかなりマニア向け、というか、自分が発見して面白かったものばかり貼り続けてきましたが。「ビートルズをほとんど知らない人に見せるとしたらまず何を?」というお題をここで自分に課してみた。
  • 知ってる人にはわかると思うけどずいぶんな難題です。まず何年の映像を選ぶかってとこで悩む。63年と69年じゃ(どころか、65年と67年でも)別人だからな。まあとりあえず67年以降のルックスは初心者にキャッチーではないと判断して除外!(いや私は好きですよ、マジカルの羽根帽子ジョンちゃんとかレリビーの髭ポールとか)あと63年以前も若干イモなので(とくにジョn)除外。64〜66年でなるべくメンバーがメタボってないもの(とくにj)を選ぶこととする。
  • さらにどの程度レアな映像&曲を選ぶか。知らない人でもけっこうシーラブズユーを口パクで歌うスーツ四人組なんてのは見かけてると思われ、その口パクっぷりに「あーはいはい昔はこういうのが人気あったのね」と無感動に流されることもあるかと思われ、そんなのをここでまた改めて見せるのはちょっと歯痒い。できれば、「なんだこいつら!?」ってちょっとざわざわしてもらえる可能性を探りたい。ちなみにそういう意味での私の三種の神器は「クリスマスレコード(とくに65年)」「Hello GoodbyeのPV(バカ踊り多めのやつ)」「Let It BeのB面がYou Know My Nameであるという事実」なんですけど、そんな千尋の谷からいきなり突き落とすような入り口を初心者に強いるのもね…
  • 当時のPV、Paperback WriterとかRainあたりを勧めるのもいいかな?と思った。40年前の絵なのにぜんぜん古びてないし、メンバーも適度に若く適度に大人っぽいし(そしてスクーター自損事故で前歯が欠けたまま出てる奴はいるし)。しかしやっぱり口パクは口パクなので、あとみんな非常にだるそうなので、見ていてハードル高い部分もあるかなと。あのだるさがむしろ現代的で良さそうでもありますが。
  • でも、まあここはライブから一曲選ぶかと。そしたら個人的なベストは前述のとおりパリ1965年なんですけど、前述のとおりポールの頭がryなのでこれもいささか千尋の谷だ。
  • てことで結局、自分自身が通った道を晒すこととなりました。
  • 今を去ることンー年前、確か渋谷の雑居ビルでプチ上映会がありましてね。YouTubeはおろかネットもない時代なので、レア映像はそういうとこでしか見られなかったわけですよ。まあ今の基準で言えば法的には大変アレな催しだったかと思うのですよ。
  • それで一足先にビートルズにはまってた友達に連れられて見にいったんだが、それまでに友の薫陶を得てメンバーのどれが誰くらいは判別できてたけれど(自分でもメカニズムが謎だが、当初はジョンとジョージの区別がつかなかった)まあ、それだけの話で。つきあいで見るか、くらいの気分で。白黒の荒い画像の、雑音とやかましい歓声に埋もれた演奏をつきあいでしばらく見続けて、それでこの曲で、突然ざわざわと来た。高校生でした。はは。
続きを読む

(前項より続く)別に、なんでも再結成したから偉いってもんでもないが

  • しかし次のような映像を見てしまうとね。この、一番つきあいが長いゆえに一番緊張をはらんでもいた二人にして、久しぶりに声を合わせるとこれかと! なんだこの強力なグルーヴはと!
  • とくに2:20からの歌ね。
続きを読む

たまにはまじに

  • 正確な収録年はわからないんだけども、とにかくジョンが殺された、たぶんまだ数年後。昔カバーしていたロックンロールと、ジョンの"Beautiful Boy"を聴きながら思い出話を語るポール。
  • なんだけど、途中から語るって雰囲気じゃなくなってる。固まりきってないかさぶたがはがれかけてしまったような、ほんとに珍しく素の顔に見える。(タイトルに"cries"とついてるのをよそに)絶対に泣くもんかとしてるところ含め。
  • と、大発見かのように動画を貼る自分も、どうも悪趣味ぽくて嫌なんですけれども。しかし(一つには本人の外面の良さのせいで)誤解されることも多い人なので、こういう顔もするんだよと言っておきたくもあり。まあ悪意のある奴は何見ても悪意に取るだろうけどもね。
続きを読む

本当に本当にずっと食っているハリスン

  • 友人が教えてくれたファンメイドのビデオクリップ。
  • ここの下でも「特に食欲を追求」とか書きはした。したけれども、こ れ ほ ど と は。顔はきれいなのにね…喋らないで物を食ってなければ美青年なんだけどね…
  • そんなジョージが大好きです(本当)
続きを読む