...really really one and only Sir George Martin!

  • ビートルズのレコードプロデューサーを崇め奉ろう企画第三夜。って出たがりだのアレンジがお花畑だの、どこが崇めてるんだと言われると一言もない。締めくくりは雑多なリンクを紹介しつつ、少しはまともに奉ろうかと…思ってはいるが。
  • 意外にレアなビートルズ以前、1960年のご尊顔。当時彼のもとで歌を出していたジム・デイル氏のサイトより。微妙に若い…! あと微妙に髪がおお…

  Recordings

  • アメリカのエスクワイア誌のインタビュー発見。(日本版も出てたのかしら)英語だけど、例によって素敵なお写真だけでも必見ー。

  http://www.esquire.com/features/what-ive-learned/ESQ0103-JAN_MARTIN

  • 一部訳してみた。(つっこみ歓迎)

プロデューサーが持ちうる最高の資質というのは、全体を見る能力だ。ほとんどのアーティストは、レコーディングに際して全体を聴いてはいない。彼らは自分のやったことだけ聴いているんだ。ちょうど、子供が学校の集合写真を見るときみたいにね。まず言うことは「ぼくはどこ?」ミュージシャンも同じだよ。プレイバックがかかると、自分の音だけを聴いてしまう。プロデューサーは一歩引いて、大局を眺めて、そこに意味を見出さなくてはいけないんだ。

  • つまりこれが、サー・ジョージが果たした役割なんだろうなと思う。そして「大局を眺める」という言葉が示すようないくばくかの「偉そー感」がその態度には伴っていたとしても、こと最終的な生産物に対するかぎり、この人の姿勢は極めて謙虚で敬虔だ。ったと思う。
  • たとえばビートルズのファーストアルバム作りに際し、「ライブが彼らの魅力だから、アルバムもできるだけライブっぽくしよう、短時間で勢いを生かそう」と決めたこととか。クラシック畑から出て「ロックンロールにうとかった」とまで(ええ、これまたエメリックさんにね)言われてる人がその決断をしたっていうの、むしろ感動的じゃありませんか。自分の脳内で勝手に描いた「大局」じゃなくて、本当に目の前の素材を全部捉えて、意味を見出したんだなあと。
  • 一方で"Yesterday"に弦楽器のアレンジを提案し、甘ったるいムード音楽にはしたくないというポールの主張も生かす自由さとか。(あのアレンジはクールよね。自分名義で気ままにアレンジするとお花畑になるのにねごにょごにょ) "A Day In The Life"でバンドが要求した破天荒なオーケストラの使い方を(四苦八苦しつつも)実現した力技とか。知識があって、しかもその知識を出し惜しみしない人が、よくぞあのバンドのそばにいてくれたものだとしみじみ考える。
  • とひとくさりまじめに崇めたところで、またこんな動画発見。7:50あたり…なんかゴールドディスクを見せにきた人がいます。見せにきただけらしい人が。


  • もう、もうほんとにこの出たがりさんは…!
  • ところでエスクワイアのインタビュー、次の一文なんかも深いね。じさまの含蓄だね。

もしきみにヒーローがいるなら、会わないほうがいいんだよ。