第44回 局長襲撃

  • 「次回『源さん、死す』ご期待ください。」そんなの期待したいかー! やだーやだー!
  • ここのところのサブタイトルの中でも、叫びたくなること群を抜く次回予告でした。
  • 今日はすごく局長が出ずっぱりだった気がする。最近よく言われているとおり、やっぱり人がごそっと減ったからな……。まあ、おかげで局長に感情移入しやすかったのはよかったんだけど。「お手前方は何をなされた!」もよかったからよかったんだけど。
  • 何度か不平を垂れておりますが、今期大河に大変思い入れている人間のそれゆえの欲として、「仕事する新選組」てのはどうしてももうちょっと見たかったなと。物語のスケール感とか、組が法度を必要とした背景とか、あの人やあの人が死なねばならなかったのっぴきならなさとか、そういうすべてを補強するために「個人と社会とを結びつけるよりどころ=仕事」てのを描写してほしかったという思いがあるんですが、そういう私が「お手前方は何をなされた!」にはうっかり説得されてしまった。私が見てないだけで、この人たちちゃんと仕事してたんじゃ?と思わされちゃったというか。
  • これもよく言われる表現だけど、「演技を超えたキャラクターのナマの情動」みたいのがあの叫びには見えたのだな。そういうのがあると、他が多少説明不足でも見てるほうは動かされちゃったりするから恐ろしい。そしてそういう力の発動ってきわめて舞台演劇的なんじゃないかなーなどと半可通に感心してみつつ、でもこれは映像作品なんだから絵でも説明してほしかったよ、としつこく絡んでみたり。
  • もう一つ「ナマの局長」ぽさが見えたのがおりょうへの言葉だった。というか言葉をかける前に、ものすごく言いあぐねてもぐもぐしてるんだ。あれがとっても「かっちゃん」だった。将軍様にお目通りもかなう偉いおじさんでありながら「かっちゃん」。両立してるのに感動した。みたびよく言われていることだが、御直参になってから、局長も副長もずいぶん自然に地が出せるようになってきた気がする。
  • 時と場に応じて平気で子供になれるのが「おっさんになる」ってことかもなあ、と思うのだった。そういや水戸脱藩のあの人もそこは押さえてたな。
  • 薩長の台頭を懸念する声に「俺がそんなことにはさせねえ」と言う副長。この人はやっぱりあんまり大きな時局は読めないのか…と納得しかけたが、その後の行動を見るかぎり実は、けっこう先が見えてるっぽい?
  • 以前「閉めていってください」の場面で、局長とおこうちゃんはなんだか親子のようだと思ったので、総司とおこうちゃんの図がけっこう腑に落ちている。総司もああいう姉に育てられたわけだから、がさつな娘のほうが馴染むんではないだろうか(おひでちゃんの良さは奴には終生わかるまい)。しかし当初から構想にあった組み合わせなのかどうかは興味あるな。
  • お久しぶり広沢様ー。甲冑に身を包んで「会津を救ってくれ」なんて言うからてっきり戦えって意味かと思ったら、頼みは真逆だったのが泣けた。とりあえず用意はしないとってところがサラリーマンだなー!