第27回 直前、池田屋事件

  • 鬼になっても、近藤さんはやっぱり悩んでいた。ああ、またなんかみんなに言われるかなー頼りがいがないとか、うじうじするなとか(被害妄想)。しかし私は断固支持するぞ。だって今日の平助との会話でじーんとしちゃったからな。悩む人じゃなかったら、平助にあんないい言葉はかけてあげられないよ。
  • 香取近藤びいきと言われてもやむなしの私だが、それでも今まで、試衛館の面々が彼を慕う理由に対し「ちょっと説明不足かなー」とは思わないでもなかった。だが、今日の「近藤先生人心掌握・年少の部」には文句なし。谷昌武(祝・浅利陽介本格登場)との、なんか好感触のお見合いみたいにもじもじした交流も実に良かった。
  • 思えば近藤先生は今まで目上の人(年下だけど竜馬さん含む)になついては、自分はこのままでいいのか、どうしたほうがいいのかと問いかけ続け、それぞれの答えを心の中でぐるぐると見比べる繰り返しだったような気がする。そんな人だから、自分が今度は悩める年若の者を相手する番になったとき、かける言葉については誰より心得ているんじゃないか。…性格があまりにもかけ離れた総司の場合みたいな例外はあるけど。
  • 内山暗殺が、いくら鬼モード発動から8ヶ月経ったとはいえちょっとドライに運ばれすぎ、という気のしていた私にとっては、今週はいい解決編になりました。まーとにかく一年あるんだから、一週や二週の説明不足でがたがた言うなってことですな。と自分に言い聞かせる。
  • 山南さんの復活についても一安心。内山の件もわかってるみたいだし、まだまだ両輪は健在のようだ。
  • 突然だが島田がせつないな。ものを頼まれると断れない人の良さと、死体処理だの拷問だのきっつい仕事を黙々とこなす真面目さの取り合わせが、実に「昔の働く男」だと思わせる。などと、日々楽に生きている私のような者が言うこと自体おこがましい、と思わせるものがある。
  • そういう島田や、ちょっと毛色は違うけど原田にとって、永倉っていうのはあれはあれで夢を見せてくれる存在なのかもしれないなあ。土方が近藤に夢見ているのと似た意味合いで…いやもっと聖域化しているかも。土方は結局近藤に、殿内殺しのとき言ったところの「あんな顔」を今でもさせているけど(あの誓いはどこ行った?ていうか、もともと無理な誓いだと思います)原田・島田ははなから永倉を巻き込まなさそうだもんな。
  • トリビア、うっとうしいけど仕事はそれなりにするところがリアル。
  • しかし谷昌武を見てつい捨助を思い出すのは私だけか。