第24回 避けては通れぬ道

  • とうとう、24回まで近藤先生は手を汚さない男として来ることになったけれども、あと一回でどうひっくり返すのかな。周りが(芹沢までが…)お膳立てを整えてしまってあとはなし崩し、って印象にならないように持ってけるのか。まあ、拝見いたします。
  • 竜馬さんと言葉を交わしたことにより一応、自分がどれだけ公正中立であろうと望んでいても、動き出そうとする限りどこかの立場に属することは避け得ない、という気持ちが芽生えたようではあるし。芽生えた時点で現実がその先を行っちゃってるのが残念ではあるんだけれども…
  • 先週の話になるが、大和屋事件に絡んでの「新見、腹切れ」はやはり大変衝撃だった。そのあと人の感想なども見て、芹沢としては近藤ならそこまではさせまいと見越してのブラフだったのかな、という印象になったけれども。ただ、人の欠点を冗談として言うときには対象とよほど親しくないと危険、というのと同じで、そういうハッタリも対象との信頼関係(ていうか、腐れ縁ぐらいの近しさ)がないと使ってはいけないもんだろう。新見との間にそれがなかったのは彼の驚愕を見る限り確かで、いたずらに関係を損ねるようなハッタリを使ってしまった芹沢は、やはり相当やる気がなくなってきてるんだな、と感じたのだった。
  • で、たぶんあの「腹切れ」がなければ、今回新見もあそこまで簡単に芹沢を売ろうとはしなかっただろう。あーあ。
  • 新見がはじめて男前に見えたのは、最期ということでいつものエイリアンではなく人間らしい役作りを採用していたからでしょうか。「バカだなあー!」は、もはや何も鎧う必要がなくなった人間の爽快感を滲ませて、感動的だった。
  • 感動的といえばお梅の「なんでうちが世の中の幸せ祈らなあかんの」。感情入ってたなあ。雄々しくすらあった。
  • とっても「お主も悪よのうー」の人たちに見えちゃう副長さんズ。悪人なのは構わないんだが、「○○のためあえて手を汚す!」と力む若者に特有のせせこましさ、陰湿さが見ててちょっと哀しくなる。どっかで自分を正当化したがってる感じが見えて嫌なのかな。ああそうすると、局長が開き直ってくれればこの人たちも少し楽になるのかな。
  • そうだそうだ、望月亀弥太に会えて嬉しかった。好きなんですあのお馬鹿さん。