第18回 初出動! 壬生浪士

  • いやあ、久々にまったりとした回であった。ここのところぎゅうぎゅうに内容の濃い回が続いていたので、こんな週がたまにあってくれたほうがほっとする。フォローでなく。
  • まあそれはそれとして、勇さんの苦悩は(リアルでも劇中でも)一週間ですっかり過去の話になっていたわけで、私もいい加減、週またぎの心理描写に期待するのはやめとけってことですかね。ははは(乾いた笑い)
  • ストーリーをどうこう言う回でもないので、目先を変えた人物の箇条書きにしていってみよう。今まで全然話題にしなかった斉藤一であるが、実は「おめでとうございます」以来かなり好きである。いい男とデクノボーはけっこう同義語、という私の(そしておそらく三谷幸喜の)持論を見事に体現している。台詞が棒読みという批判が一部にあるようだが、あれはオダギリジョーが棒読みなのではなく、斉藤一が棒読みでしか喋れない人物なのだと思う。まあ、棒読みにも上手い棒読みと拙い棒読みがあったりするので、オダギリには棒読みの上達が課せられてはいるのかもしれない。
  • 同じく三谷幸喜作「竜馬におまかせ!」で反町隆史が演じた、岡田以蔵にこの斉藤は近いキャラクターの気がする。余談だがあの以蔵はほんとに良かった。ファンというわけではないのだが、あれがあるから反町は今後なにしてもオッケーぐらいに私は思っている。
  • 今回初めてスポットが当たった野口健司。恐ろしいほど(よく言えば)自然体な喋りだったが、あれは上手さなのか下手さなのか、もう少し見てみないとわからんですな。浅利陽介を初め見たときにも、凄い素人喋りだとびっくりした前科があるから(ちなみに彼も近藤周平役で出演予定で、大変楽しみだ)。そういえば筒井道隆といい、三谷さんこういう喋り方の役者がもしかしてお気に入り?
  • おまえはリカちゃんの彼氏人形かというくらいキラキラおめめの久坂玄瑞池内博之)。世をすねた悪ガキみたいな役しか見たことがなかったので、今回の過激なインテリ役はとても新鮮である。ちゃんと夢見がちなお坊ちゃんに見えるので、この人はやっぱり上手かったんだと納得。
  • 又三郎はんのメタモルフォーゼ続行中(その形容はやめんか)。袴までつけだしましたえ。
  • 書き忘れていた。そう、大河以前に新選組ものを読んだり見たりしたとき、なんかやたら役付きの人が多くて馬鹿っぽい編成だな…と思った記憶があります、すいません。誰に謝ってるのか自分でもわからんけど。組なのに局長ってのもなんだよそりゃと思ったし。そこが今回突っ込んであって嬉しかった。こういう素朴な小ネタを捨てないのが、毎度このドラマの良さですな。