第17回つけたし

  • やっぱりなー、殿内に「殺される理由なんか何一つなかった」とは私は思えんのだよなー。殺されるには可哀想すぎる人だとは思う。でも、そういう人でもやり方がまずければ殺される理由ができてしまう。とくにこのときは、そういう世の中だったんじゃないか。(理由があったからって簡単に殺すなよ、てのは大前提なんだけど)まあ、そんなことは度外視して殿内を庇えるのが近藤先生の美点ではあるけれど。
  • しかし近藤さん、同じく人を殺めたはじめちゃんをその昔逃がしているわけだが、それについては良心の呵責はないんだろうか。あれは「俺を頼ってきたから助けてやる」で納得しているのか。なら鴨だって泣きついていたわけだが。殿内も「俺を頼ってきた」人間だから重みは同じってことになるのか。
  • 前回、「主人公が迷っているのはいかがなものか」と読めないこともない書き方をしてしまったが、もちろん迷うのがいけないわけじゃなくて、最終的に自分の身の置き所を決めてくれればいいのだ。むしろ一つも迷わずに突っ走る主人公じゃ浅すぎるし。
  • とくに今の流れのように、歳三が行く方向を定めている状態じゃあね。どうも最近、土方さんが「頭のいいママン」に見えてしょうがないです。「勇ちゃんはね、ママの言うとおりにしていればいいの。そしたら間違いないんだから」て副音声で聞こえてきそうで。
  • とりあえず予告を見る限り、次回で勇ちゃんの結論も出るみたいではある。いささかの危惧としては、自分が自分に誇れない存在になってしまったがゆえの鬱屈を、外への敵意に転化する、というような色が出過ぎないといいのだけれども。
  • 面白い考察を見つけた。佐々木只三郎の不味すぎる人選について、浪士組の内部崩壊を狙ってわざと挙動不審な奴を送り込んだんじゃないか、というもの。いいねいいね、そういう手の込んだ策略大好き。む、でもそうすると近藤との別れ際「また会いましょう」と微笑んだ佐々木氏って、二重人格か恐ろしいほどのワルってことになってしまう。いやそういう人も好きなんだけど、今回の佐々木氏に限っては、心配だからお目付け役をつけとけ程度の策略家に留まってほしい。よって残念ながら、わたくし公式設定(どっちだよ)への組み込みは見送り。
  • 又三郎はん、髷を町人風からお侍風に変えてはりましたー。やる気満々やね。