第45回その他つけたし

  • 再放送を見たら、源さん死んじゃったショックで自分がやたらいろんなディテールを忘れていたことに驚いた。ていうか14日って「錦の御旗トリオ素敵」と「源さん死んじゃったー」しか書いてないし。まあ、つけたしても全然有意義な内容にはならないと思うんだけれども。たとえば書き忘れていた内容の第一が「土方が『お孝さん』と呼んでいて物凄く新鮮だった」だからな。
  • 姉のほうならまだ普通に納得するところだが、あのどすどす歩きの小猿(←かなり好意を伴った表現)にさん付けってのが面白い。考えてみれば総司の恩人だし、彼の世話を任せてはいるが使用人じゃないし、ちゃん付けするほど親しくはないしな。そしてあの機転の利き方などはけっこう土方の好みなんじゃないか。女としての好みじゃなくて、山崎を気に入るのと同じ意味合いで。
  • 女としてといえば彼女のがさつさについて、幕府の去就を憂うレベルの表情で突発家族会議を開いている局長と総司が笑えた。
  • 戊辰戦争なのに100人対100人の衝突くらいにしか見えないという意見には一片の異存もなく頷く一方で、それでも別にいいんじゃないかなーとか思ってしまうのは、この時点だと新選組もそのぐらいしか見てる余裕がなかったんじゃないかなーと思うからだったり。私が返す返すも画面と話のスケールを広げてほしかったと思うのは「長州を討て」の回に尽きるので、組のピークを過ぎた今「激闘!鳥羽伏見」でなくて「源さん、死す」になるのはまあ、わかる気がするのだ。いやロケで見られるに越したことはないんだけど。負け戦なら負け戦で、広い画面のほうが寒々しさも際立ったはずだから。
  • 最近、局長と容保公の年齢差が史実並みに逆転して見えてきて驚いている。「励め」のころはどう転んでも「慎吾ちゃん」と「筒井さん」の年恰好だったのに。
  • 「上司は思いつきで物を言う」を絵に描いたような慶喜公だが、彼が賊軍になりたがらないのは単に怯懦によるものではなく、水戸藩出身の骨までしみた尊王思想の賜物なんでしょうね(この項明らかに付け焼刃の知識)。「足利尊氏は末代までの逆賊に云々」の台詞にも表れてるか。なんだか「近藤さん→理屈抜きの敬慕→上様→理屈抜きの敬慕→朝廷」という大掛かりで不毛な片思いを見ているような……どうやら近藤さんも途中で矢印の先を「実質の伴った敬慕→容保公」に取り替えたらしいが。