第41回 観柳斎、転落

  • な、なんだなんだ面白いじゃないか今週ー。観柳斎、屯所で気まずくなった次の場面でもう脱走者として見つかってるよ! 龍馬さんはその前振りのためだけに駆り出されたのかと思ったら、どっこい歴史のために奔走してるよ! で、そのどっちを永倉その他のおっさんズ+周平は追ってるのかと思ったら、第三のターゲットかよ! すげえー。
  • テンポの速さ、どんでん返しの軽妙さ、大人数の登場人物のさばき方、おまけにラストの明るい引きと、もう大変私好みの作りであった。が、大丈夫かねこれ、お年寄りとかついてこれたかね(わらい)。まあ集中しないで見ても、メインテーマである観柳斎の痛ましさは伝わるかな。
  • 安請け合いして事態を暗礁に乗り上げさせる。あいたたたたた。いろいろ身投げしたくなりそうなので思い出さないでおくが、まあ、観柳斎のあの姿は非常にこう……身につまされますね。今期大河はあちこちの場面であちこちの人を身投げさせそうになっていると推察するが、自分の場合は今日が一番だったかなと……。軍師なのに腹芸が全然できないって中途半端さもまた……(あいたたたたたた)
  • 無駄に美形であるがゆえにどこか気の毒な安さも付きまとう伊東先生であるが、観柳斎と相対してみると「やっぱりこっちの人のほうが偉い」て感じになるからな。面白いな。
  • 一から出直させるには、今まで溜めたツケがあまりに大きかったか。いっそ切腹させてやるほうが親切だったんじゃ、とも思ってしまうが、でも観柳斎一人のためじゃなく、今後の隊運営のために、穏健路線への転換は必要だと思うな。個人的にはもっと早く転換してもよかったんじゃないかと。というか、もうあんまり今後って時間もげほごほ。
  • とりあえず、斬っちゃえ斬っちゃえのやけくそパンク人生を歩みかけていた総司が、これをきっかけに軌道修正するのかちょっと期待したい。
  • さて一方、坂本さん退場の布石も着々と打たれつつある(番組後の紀行も先週からシリーズになってたのね)。西郷さん怖えー! キューピーそっくりのくせに!(関係ない)
  • いや、こういう怖さを描かれるのはもちろん大歓迎です。まともな大人の怖さだよね。自分が何を守るべきかきっちりわかってて、それを脅かすものはなんであれ排除するという。で、坂本さんもそれを知っているという、相通じながら相容れない関係。いーなー大河の醍醐味だなー。やっぱり今期大河における、歴史ドラマ担当はこの人たちなんだなー。
  • ところで「大久保」一蔵を演じる俳優さんが保村「大和」さんとおっしゃるのは、なんかの駄洒落ですか。考えすぎっていうか失礼ですか、はい。
  • あんまり本編に引き込まれたので、冒頭のトシかっちゃんギャグが吹っ飛んでしまった。いや、ギャグってことにさせておいてくださいよ。かわいかったけどさー、何かが大全開すぎて逃げ出したくなった都会派の私。←つっこむところ