第30回 永倉新八、反乱

  • そりゃ私も納得できません! 他のことはまあいいとしよう。だが、留守番部隊に一銭も出ないとはどういうことだ。非番じゃないんだぞ。あのときは確か、勤皇派側が攻めてくる可能性だって間違いなくあって、後方も守りを固めていたはずだろう。
  • 差をつけるのはありかもしれないが、出さないのはいかんよ。地味で大事な仕事、だれもやってくれなくなっちゃうよ。ったくもう、営業の奴はこれだから(話がそれている)
  • この一点において、今日の私の土方ポイントは大幅ダウン、であったのだ。いくら三味線を爪弾く姿が粋でも、俳句ノートを見る顔が嬉しそうでも…あほのようで大変愛らしかったなあ…いやいや。でも駄目なものは駄目。ぱっつぁん、私も建白書署名するから!という勢いだった。途中までは。
  • ずるいよねえー。そこであの土蔵に行くんだもんねえー。あ、そこでダメージ受けてたのかお前さんは…って納得しちゃったじゃないか。拷問って、やられるほうもきついけどやるほうも(訓練されてない限り)精神的に堪える、ってよく聞くもんな。
  • 傷ついた自分を補うために急ぎすぎる人。現代なら、仕事休んでカウンセリング行けよ、ってことになるんでしょうけど。ついでに言えば、そういう人が仕事ってのをいたずらに「大人の世界なんだ、シビアなんだ、殺伐としてるべきなんだ」と構えたがるのもよくあることで、困ったもんだ。
  • まあ土方に言わせれば土蔵に行った理由は「自分に今一度気合を入れるため」かなんかで、傷ついてるとか言われたら激怒しそうだけどな。
  • 近藤と永倉。似たもん同士で忠義とか大好きなこの人たちは、仲たがいも派手だけど修復も早い。対して、土方と山南は…知恵が回るぶん尾を引くねえ…
  • しかし山南さん、いつのまにあんなにハブられる人になったんだ? 池田屋の留守番はやっぱり見せしめだったのか? いや、私は自分の目を信じるが、あれは平和的分担だったと思うなあ。だからこそ報酬ゼロというのは納得が(くどい)
  • あと、局長側にいるのが土方、沖田、源さん、トリビア、谷長男で、永倉側にいるのが山南、左之助、島田、尾関(褒賞の場の顔芸がマーベラスだった)となると…源さんにやや未練は感じるが、なんか絶対後者に混じったほうが楽しそうだな…ええ、しょせん私も組織には向かない人間です。
  • ところで今日はやたらびっくりさせられる回だった。吉之助さぁのこんぺいとう食べる速度にまずびっくり。局長の突然の大声にびっくり(もうちょっと普通に喜べ)。「うぐいすや」の思いがけない登場にまたびっくり。
  • 「そのまんまじゃないですか」沖田、よくぞ言ってくれた。誰もが(たぶん)思っていたことを。でも私はうぐいすの句は好きですけどね。どうかと思うのはやっぱりあの、知れば(略)