第10回 いよいよ浪士組

  • いま労使組って変換されましたが…あながち違ってもいないような。
  • そうか。2月に集まって、早ければ5月には帰ってくる気でいたんだね。そこに今回気づいて、周斎先生ほかが参加を許した理由も腑に落ちた。まあ中小企業の二代目がずーっと家業のために働いてきて、もう一度勉強したいと留学を申し出るようなものか。長くっても来年の花見には間に合うつもりでいたんだから、留守を守るほうだって、ちょっとは思い通りにさせてやるかという気になろう。
  • とはいえ京は物騒だという噂。おつねちゃんの愁い顔に胸が痛みます。
  • 当初、この清河八郎白井晃はなんか勿体無いなー、正しい意味での「役不足」ってやつだと思っていたのだが、ビデオで見返すと、策士だけれども根幹は夢見がちっつうか、心にキラキラお星様がまたたいてる雰囲気を、さすがきっちり押さえておられる(なぜ敬語に)。企業戦士佐々木只三郎と並ぶと、対比がまた見事。
  • 話がそれたが、そんなわけで伊原剛志もたいした役者だなと。それにしてもこの人の顔は「竜」っぽい。いまにも玉を掴んで雲間を駆けそうだ。
  • なんか今回は筋の話より役者話に終始しているが、それだけそうそうたる人々が集まったということで。で、生瀬勝久の殿内義雄も登場! 「一回払いにしてほしいな」の一言で漏れなくハートをわしづかみ。いや私はわしづかみされましたが、皆さんは違うんですか?
  • 後の新選組局長・近藤勇の浪士組としての出発は、説明会場の外で、有象無象の食い詰め浪人に混じって、聞き取れない話を必死に聞き取ることから始まった…のかどうか、史実は具体的には全然違うのかもしれないが、史実を象徴するような構図にドラマを作ることは「有り」だと思う。まあそんなの、わざわざ言うまでもないことだと思うのだけれども。とにかく、「聞こえない」と伸び上がって境内を窺う勇の困り顔は、良かった。今回、他の場面でいつになく道場主らしい風格が見えたので、とりわけて良かった。
  • たぶんその風格(のようなもの)は、総司を諭すときなどに出していた腹からの声の賜物だろう。私の大好きな2話でも、要所要所で太い声が聞けて、それが勇という人物の存在感を高めていた気がする。鼻にかかったヘタレ声も心温まるといえば温まるんだが、気合を入れるときにはどうかこの調子で腹から発声してほしい。
  • 今週も山本耕史の台詞技炸裂。「その辺に転がしとけ」「早いな!」なんでこんな台詞をこんなに面白く言えるのか。
  • そして今週もさらに磨きがかかった左之助のスルーされっぷり。
  • 最後になったが、祝・芹沢鴨再登場。台詞無しですか。勿体つけますね(ワクワク)