第11回 母上行ってきます

• ふむ。今日は「つなぎ」の回だったなー。物語自体にはあまり動きがなかったと思うけれど、キャラクターに思い入れを持って見ている人間には、それぞれの舞台裏が垣間見えて面白かったような。このドラマ、私は同人誌「レベル」とは思わないけれど同人誌「チック」な部分は確かに持っていると思っていて、こういう回にはそれが顕著に表れた気がする。

• まずはしかし、「俺がこれを虎撤にする」この台詞が生まれたことだけで、この回には大満足。いままで、試衛館の面々やNHK広報の持ち上げっぷりを眺めながらも近藤先生のカリスマ性をいまひとつ疑っていた私だが、この台詞を言える人になら大丈夫、人はついてくる。

• それに先駆けた歳三の「かっちゃんにはもっと」にも違った意味で大満足（ぷぷぷ）。夢見てるな〜〜歳よう〜〜。

• 先週からほのかに不遇さをかもし出しつつある山南さん。心服している清河にぞんざいな扱いを受けても、それにすぐ反応できない人柄がまた気の毒。

• いるね、飲みの席で突然、普段はちょっと離れた間柄の人間に「あなたみたいな人って好きでさー」と言い出す奴。また往々にしてそういう奴が、総司みたいな人気者タイプでね。

• 新八っつぁんはやっぱり私が（勝手に）見込んだとおりの漢だった。私も脱藩してぱっつぁんに鰻食わせてもらいたいー（間をはしょりすぎ）

• 今期大河のキング・オブ・空気読めないマン桂小五郎、近藤が大好きだと告白。そうだね、かなり迷惑な表現方法だったと思うけどね…。だが、空気は読めないけれどおつむのほうは確かに、近藤土方（それと、可哀想だけど山南）よりも一回り二回り出来がいいところを覗かせた。役者の実年齢が上だからと言ってしまえばそれまでだが、こういうそれぞれの器の見せ方は、ほんとに今年は良くできてると思う。

• 今回のメインであった母子和解だが、そもそもね、この母子、あんまり仲悪そうに見えないんだよな。それについては第3回の感想で詳述できればと思いますが。いつになるかわからんが。